カウンセリングとは、悩みを持ったクライアントに合わせて個別的に援助をしていきます。
要は、「オーダメイドで行う援助」です。
なので、友達にするお悩み相談とは全く違います。
友達に悩み相談をしてより悩んでしまった経験ある方いませんか?また、自分が望んだ方向に進んでいかなかったこととかありません?また、アドバイスをされたけど全然論点とずれていると感じてしまったことは、ありませんか?
それもそのはずです。友達は、自分の価値観で物事を判断し、自分が思う解決策を提案したり感想を言ったりするからです。
それは、本当の意味での問題解決に繋がりません。
悩み相談のプロになりたかったら相手の立場をまずは、理解しよう
本当の意味で悩みを解決していくのに大事なのは、人はそれぞれ育った環境、考え方、感じ方は、違うからこそ解決方法も人それぞれ違うことを認識すること。そして、相手の状況に寄り添い問題に対して対話をすることです。
「同じ悩みに直面したら同じやり方をやれば悩みは解決される」そんな解決の為のマニュアルはありません。全て個別に相談者に合わせて、解決するポイントを模索して考えていくのがカウンセリングでは、大切になります。

答えを「教える」だけでなく答えに向けて一緒に「考える」
もう一点普通の悩み相談とカウンセリングでは、違う点があります。
それは、カウンセリングでは、解決方法を「教える」だけでなく解決方法を一緒に「考える」ことがとても重要になります。これは、協同作業と言います。それは、さっきも言ったように人それぞれ生きてきた環境が違うからこそその人の一つの問題を解決する時に様々な課題にも直面するからです。
また、ただ単に解決方法だけを教えてしまうと、そのクライアントは、カウンセラーのアドバイスなしではどう対処すればいいかわからなくなってしまい、カウンセラーに依存する関係性にもなってしまうからです。
カウンセラーと一緒に考え協同作業で問題解決に向かうと、時間はかかるように感じるかもしれませんが、自分で考え、解決方法に気づく経験をすることで、似たような状況に陥った時に自分で考えることができるようになります。

苦しんでいる人や悩んでいる人に対して、自分が今まで解決してきた問題だと自分の解決した方法を押し付けたくなったり、絶対にこうやった方がいいと思ってしまう時もありますが、それは、あくまでも自分だから出来たこそと割り切ること。その問題が起きてしまったのには、その人の思考の癖や価値観なども影響していることを考慮して、最善な問題解決方法を提案するだけでなく、その問題が起きてしまった原因から深掘り解決を共に目指していくのが、カウンセラーとして大切です。
カウンセリングは、クライアントも今後の人生に必要な解決力を育てる方法を一緒に考えていく作業であります。
他にもカウンセリングには、ルールがいくつかあるので、また書こうと思います。とにかくカウンセリングと友達にする悩み相談とは、全く違うので、ただ相談するだけなら友達に相談しても変わらないんじゃないと思っていた方は、この違いを是非知っておいてください。
カウンセリングを受けるとなぜかただ相談しているだけのようで、すごい学んだ気分にもなるし、自分の知らなかった自分に気づくこともできるので、より自分のこと好きにもなったりします。
カウンセリングって奥深いんだよね。
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